アンサー
かば動物クリニック
- 得意動物: 犬 猫 得意分野:てんかん、発作
はじめまして、かば動物クリニックの國谷です。
複数の抗てん
かん薬を服用しているにも関わらず、てんかん重積状態・群発発作もあるとのことですので、かなり難しいケースであると想像しています。ケアされているご家族の苦労やご不安をお察しいたします。
今後の治療方針を検討するにあたり、コンセーブ(ソニザミド)、臭化カリウム、イーケプラ(レベチラセタム)、CBDオイルの投与量、投与回数、血中濃度に関して、再検証する必要があると思います。これらの薬剤が十分な量で服用されているにも関わらず、発作のコントロールが不十分である場合には、上記薬剤にプラスして併用薬の使用を検討します。
>①イーケプラから別の薬に変更したい
>②頓服としてプレドニン服用は有効でしょうか
ガバペンチンとイメピトイン、いずれも薬物相互作用の少ない薬剤とされており、併用薬として選択し得る抗てんかん薬だと思います(ただし、過剰な期待はできません)。
プレドニン(プレドニゾロン)は、直接的にけいれんを抑制する効果はありません。潜在する特発性てんかん以外の病状に対して、効果があるのかもしれません。
>③ミタゾラム点鼻は普段の発作で使用しても良いのでしょうか
ダイアップ(ジアゼパム)やミダゾラムは総じてベンゾジアゼピンと呼ばれる仲間の薬剤で、連用により薬剤耐性を生じることが知られています。私個人的には、耐性の発現を懸念して使用しないよりは、重症の発作を止めることの方がメリットは大きいものと信じており、自身の患者には迷ったら躊躇わず投与するよう指示しています。
発作の頻度が少なく・程度が軽い状態で余生を過ごさせてあげたいですね。少しでも軽減できる処方がみつかることを祈っております。
2022/10/08 21:30
ご丁寧な返信ありがとうございました
臭化カリウムの血中濃度の測定をしていませんでしたので、再度かかりつけに相談してみます
とにかく発作回数を減らしていきたいのでまた何かありましたらオンライン受診等検討します
参考になりました
ありがとうございます!