突然元気消失、食欲廃絶…SAAが高値になった根本的原因を知り

2023/02/16 17:35

 

大阪府・30代・女性

年齢 8 才 2 ヶ月
(正確な年齢は不明)
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細
いつから 2週間前から
相談時の体重 4.2kg
相談種別 その他

○雑種猫のメス(不妊手術済み)
○年齢:少なくとも7歳以上(元地域猫のため不詳)
○既往歴・手術歴:歯周病で歯科手術(2022/10)
○猫エイズ・猫白血病陰性
○2023/2/4時点の体重4.4kg(やや肥満体型)


★2/4(土) かかりつけ医受診

【最初の症状】

元気消失、食欲廃絶、安静時頻呼吸(40回/分)の症状に気づき動物病院へ受診。
他に嘔吐・下痢などの目立った症状はありません。

今回の体調不良と関係があるのかは不明ですが、2022年12月頃から下腹部を過剰グルーミングするようになり、脱毛が見られます。以上のことからどこか痛むのかもしれないと思い、近所のかかりつけ医を受診しました。

【検査】

検査は血液検査とレントゲン検査を受けました。

レントゲン検査では特に問題が見つからず。
血液検査では血小板が低い(85 10E3/μl)のと、炎症反応SAAが54.19μg/dlと高値になっていました。
グロブリンやアルブミンなど細かい項目で表示されてないところもありますが、他は概ね正常値でした。

このとき発熱はなく、37.4℃でむしろ低めの体温だと言われました。

【処置・処方】

処置はステロイドと抗生剤の注射と点滴を2日連続行い、内服薬は抗生剤(ビクタスSS錠20mg)とステロイド2.5mgを1週間分(どちらも1日1回)処方されました。

【経過】

処置の翌日から少しずつ自力で食べるようになり(200〜250kcal/日)、不完全ですが元気も以前の様子を取り戻しつつありました。

★2/12(日) かかりつけ医へ再診

薬を飲み切った1週間後に再診し、再検査を行ったところSAAは正常範囲内に戻り、血小板は低いまま(86 10E3/μl)でした。
炎症反応がおさまってきたということで、1日1回のステロイドの減薬(2日に1回へ)が始まりました。

減薬開始後、2/13(月)より隠れて寝ている時間が長くなり、食事量も減りました(何とか頑張って100kcal/日)。症状が再燃しているように見えます。

★2/14(火) かかりつけ医へ再々診

食欲がなくなり体重減少傾向にあることと、体調不良が減薬開始によるものなのかわからず主治医に電話相談し、ステロイドと抗生剤の注射と点滴の処置を受け、減薬していたステロイドを1日1回に戻す提案をされました。

念のために超音波検査をしてもらいましたが特に異常はないとのことです。

この処置後から元気・食欲ともに改善傾向です。


そこで先生に質問があります。

・血小板の低さから考えられること(4ヶ月前の血液検査では145 10E3/μlとこの時点でも低かったです)

・精密検査するならどういった検査が望ましいか?

・SAAが治療後1週間で正常に戻ったが、慢性膵炎やFIP、悪性腫瘍の可能性はあるか?

・かかりつけ医からは原因不明と伝えられており、セカンドオピニオンを考えております。今回の不調から考えられることを何でも良いので教えて頂きたいです。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 まずはSAAの高値が 気になるとのことでしたが、やはり血液検査項目をもう少し増やした方が良いかと思います。特にタンパクとアルブミンの値は大事です。あとはリパーゼやスナップfTLIなどの膵臓項目も念のため見ておいた方が良いかと思います。外部検査もα1AGや念のための猫コロナPCR全血検査も調べておいてよいかと思います。血小板に関しては、採血の時間がかかってはいないか、血液塗抹検査を行っているかどうかは調べたほうが良いかと思います。血小板が凝集して検査数値上少なくなっている可能性も有るので、顕微鏡でみて実際の血小板の数をカウントしたほうが良いかと思います。そのうえで、もし血小板の数が少ないようでしたら血小板減少症の可能性も有るので、詳しく骨髄検査をするのか、ステロイド1mg/kgで血小板が上がらない、体調が戻らないなら増量したり免疫抑制剤を併用してステロイド減らしていったりしたほうが良いかと思います。もしステロイド入れる前でしたら念のためクームス検査を出してみてもよいかもしれません。
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