犬の乳頭の腫れ 

2022/07/10 16:58

non

神奈川県・30代・選択しない

年齢 14 才 2 ヶ月
(正確な年齢は不明)
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細
いつから 1年ほど前から
相談時の体重 13.8kg
相談種別 皮膚・耳・鼻

一年ほど前から犬の乳頭が赤く腫れ、少しずつ大きくなっています。
初めはもともと平らだった乳頭に、直径5mmほどの人間のニキビのようなできものができ、通院。乳頭周囲の皮膚もカサカサ、少し赤みがあり、モメタオティックをしばらく塗布し様子をみることに。乳頭周辺の皮膚の状態はよくなったのですが、できものは治らず、現在では7〜8mmの大きさです。本人はあまり気にしておらず、痒みや痛みはないようです。ジュクジュク膿んだり、急に大きくなるということもありません。その他の体調不良もありません。一歳頃に不妊手術済みです。
かかりつけでは乳腺腫瘍の疑いで全身麻酔下での部分切除をすすめられています。
飼い主としては愛犬はもともと軽いアトピー性皮膚炎があるので、皮膚の炎症やただのできものの可能性はないのか気になるところです。
ご助言をいただけたら助かります。
よろしくお願いいたします。

獣医師からの回答

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 1年ほど前からできも のがあり、少しづつ大きくなっているということですね。悪性度の高いできものにしては、経過が緩やかな気がしますが、大きさの増大傾向は確かに気になります。また、外用剤での効果もあまりないことから、一過性の皮膚炎のようなものではなさそうにも思えます。できもの自体は赤く割と表面もキレイなできもののように思えます。肥満細胞腫や組織球系腫瘍などでもこのように見えることもありますし、乳腺腫瘍も女の子であれば化膿性としては考えないといけません。まずは針生検による細胞診検査ではないかと思われます。麻酔や鎮静なしに検査が可能です。肥満細胞腫など病院で顕微鏡を見てわかる腫瘍もありますので、やってみる価値はあるかと思います。細胞診検査を外部に出しても、判定が難しい場合は、かかりつけの先生が言うように外科的に切除して病理検査が確定になるかと思います。
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野尻亮輔

  • 港南グラン動物病院(神奈川県横浜市港南区日野)
初めまして。横浜市港南区にあります港南グラン動物病院の獣医師 野尻と申します。よろしくお願いいたします。 できもの(=腫瘤)の大きさによっては、細胞診検査といって針を病変部に刺して顕微鏡で観察することで原因を特定することができる場合もあります。 この検査により、感染によるものか腫瘍性病変であるのか診断できる場合があります。 また、細菌感染が関与しているようであれば抗生物質の経口投与により改善する可能性も考えられます。 腫瘤の原因を探るのであれば、上記の方法を試してみるのも一つかもしれません。 しかしながら、皮膚の炎症や感染であればモメタオティックや内科治療での改善が期待できるかと思いますが、 「内科治療にて腫瘤病変が消失していない」 「経過が長く、腫瘤が増大傾向である」 ことを考えるとかかりつけの先生のお話にあるように、乳腺腫瘍またはその他の腫瘍性病変の可能性も十分に考えられます。 乳腺腫瘍であった場合、細胞診検査での良性・悪性の評価が難しく、基本的には外科手術により切除した組織を病理検査にて診断・評価することが一般的です。 ワンちゃんの乳腺腫瘍は良性・悪性が半々ともいわれておりますので、そういった情報もふまえ手術を実施するか経過を見ていくか検討していただくといいかと思います。
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竹下恭平 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種

  • 多摩中央どうぶつ病院(東京都昭島市福島町)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍/画像診断/救急医療/臨床病理
はじめまして、多摩中央どうぶつ病院の竹下と申します。 経緯 や写真から推察すると乳腺腫瘍の他に肥満細胞腫、組織球系腫瘍などの腫瘍性疾患の可能性が否定できません。 7〜8mm程度の大きさであれば針吸引生検(FNAあるいはFNB)と呼ばれる検査で細胞診を実施し、病気の診断補助になる可能性があります。このFNAという検査は、通常、腹部のしこりであれば鎮静や麻酔をかけることなく実施できると思いますのでご検討ください。 しかしながらFNAでは確定診断に至らないことが多いため、確定診断のためにはかかりつけの先生がおっしゃるように、部分あるいは全体を切除した病理検査を実施する必要があります。臨床経過やFNA結果で腫瘍性疾患の疑いが強まる場合にはそちらの検査もご検討ください。
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ベスト
アンサー

関根秀子 国際中獣医鍼灸師、国際中医師

  • モナ動物病院(神奈川県逗子市桜山)
  • 得意動物: 犬 猫 うさぎ  得意分野:皮膚病、アレルギー、東洋医学
塗り薬を使用して小さくならなかったこと、また写真の様子から、 かかりつけの先生は皮膚炎よりも乳腺腫瘍を疑われたのだと思います。乳腺腫瘍だった場合、腫瘍が小さいときと大きくなってしまった時では、手術時のワンちゃんへの体の負担が大きく異なります。現在、他に体調不良等がないのであれば部分摘出をし、病理検査で腫瘍でないかどうかを診断してもらうと良いと思います。 もちろん、腫瘍でない可能性もありますので、もう一度かかりつけの先生とよくご相談されるとよいと思います。
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