血液検査での腎臓の結果について

2022/06/04 17:55

よこ

東京都・30代・女性

年齢 12 才 6 ヶ月
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細 マルチーズ×ヨークシャーテリア
いつから
相談時の体重 3.7kg
相談種別 その他

先日健康診断の血液検査で初めてシスタチン-Cという項目をやりました。結果が0.34(正常値0.00~0.40)で一応正常範囲内ではあったのですが、もう少しで正常値を上回りそうな数値なので少し気になっております。尿素窒素13.1(正常値9.2~29.2)、クレアチニン0.91(正常値0.40~1.40)とその他の腎臓関係も正常値だったのですが、現段階で腎臓に対応したフードやサプリなど、何か始めた方がいいのでしょうか?両側の腎臓に石灰化、または結石があり、1年前に肝臓の良性腫瘍を手術しております。また、胆泥があるためウルソを処方されています。

今は療法食まではいかないものの、低タンパクなど腎臓などに配慮したフードを与えてます。獣医師からは特に食事の指導などはなく、胆泥があるなら低脂肪食でもいいかもくらいです。

食欲や元気などは問題ありません。
よろしくお願い致します。

獣医師からの回答

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 結論から言いますと、 今の段階では腎臓に関して食事療法はいらないかと思われます。おそらくかかりつけさんもその点で腎臓に関して食事の提案せず、胆泥に関して低脂肪といったのではないかと思われます。ひとつ気になる点とすれば、尿検査です。血液検査でBUNやCreが上がってくるのは腎臓病としては進行してきてからなので、まずは初期症状として多飲多尿が出ます。そのため、尿比重が低くなったり、あるいは尿蛋白が出ていて、UPCが高いとなると腎臓病が出始めているサインもしくは尿蛋白が腎臓から漏れているということが考えられます。シスタチンCga基準値なので、おそらく尿検査も大丈夫なのではないかなと思われますが、心配でしたら念のため調べてみるのもよいかと思います。 もし尿比重が低くても、現時点では蛋白制限はしないほうが良いかと思われます。高齢ワンちゃん用のウェットフードや水分摂取をしっかりしてもらえれば初期の腎臓ケアーはできます。血液検査でリンが高くなってきた場合は、タンパク質やリン制限食をしていくのが良いかと思われます。
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ベスト
アンサー

中林竜太 日本動物病院協会(JAHA) 総合臨床医

  • 横浜りゅう動物病院(神奈川県横浜市磯子区岡村)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:皮膚疾患
はじめまして。獣医師の中林と申します。 わんちゃん、猫 ちゃんの腎臓病で多いのは加齢にともなう慢性腎臓病(CKD)というものであり、その治療については一定のガイドラインが設けられています。 腎臓病のステージ分類および治療開始の是非に関わる項目として、一般的な血液中の腎臓の項目(尿素窒素、クレアチニン)がまず最初に評価されます。 これらが正常範囲内であれば腎臓病の進行は少なくともないと考えて良いのですが、これらの項目は腎機能全体の約75%が喪失した時点でないと上昇しないとされています。 したがって、それ以前の腎機能低下を反映する項目としてシスタチン-Cや対称性ジメチルアルギニン(SDMA)といった項目が測定されることがあります。 これらの項目も正常範囲なのであれば、現状腎機能には異常は起きていないと判断してもよいと思いますし、積極的な薬やサプリメントを開始するタイミングでもないと思います。しかし、10歳と中年齢を過ぎていますので高齢の子に向けた療法食を今から与えていくのは一つの選択肢となります。 候補としては、ロイヤルカナン社の「エイジングケア®︎」や尿石症に配慮するのであれば「ユリナリーS/0 エイジング+®︎」といったものが挙げられます。 もちろん、胆泥症にフォーカスを絞って低脂肪食を与えるのも一つですが、高齢用の総合栄養食としては上記のものがおすすめです。 また、さらに詳細な腎機能の評価をするのであれば、尿検査をするのも一つです。尿の比重(濃さ)や尿蛋白の存在も現在の腎機能を反映しているため、判断材料にはなると思います。 ご参考になれば幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。
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