非再生性の溶血性貧血について

2022/05/09 17:07

ぺこちゃん

東京都・30代・女性

年齢 9 才 5 ヶ月
性別 オス
品種
種別 カニーンヘンダックスフンド
詳細
いつから 4月初旬~
相談時の体重 7kg
相談種別 その他

4月初旬より調子が悪くなり非再生性貧血との診断でHctが16.9まで下がりましたので4月25日に輸血をいたしました。輸血後は24まで上がり4日間ほどその水準を維持しておりましたがその後10日間たち、本日5月9日にまた17.8に下がってしまいましたため再度輸血をいたしました。お薬は最初の輸血当日からアトピカを飲んでいます。

これはお薬が効いていないという認識でよろしいでしょうか。

この場合薬を変えて輸血をしながらまた様子を見るのが正しいのでしょうか。

一体いつまで輸血を続けてあげればよいのか見当がつかず教えていただきたいです。

再生がみられず輸血も限界で諦めた場合は悲しくも安楽死という形になるのでしょうか。

ステロイドの副作用もあり本人はよく食べてはおります。

どうぞよろしくお願いいたします。

獣医師からの回答

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。免疫介在性の非再生型溶血 性貧血もあります。免疫介在性の貧血の場合は、ガンマガードという注射剤の免疫グロブリン製剤をいれたり、あとは免疫抑制剤の種類を変えるというのも一つです。アトピカというシクロスポリンは、効果が出るまでに2週間はかかるといわれております。もし2週間たっても反応がみられない場合は、セルセプトなどのほかの免疫抑制剤に変更してみるしかないかと思います。
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ベスト
アンサー

中井 千恵

  • 陽だまり動物病院(東京都稲城市押立)
非再生性貧血ということですが、ステロイドやアトピカ(シクロス ポリン)で治療するのは、一般的に溶血性貧血、赤血球を自らの免疫が暴走して壊してしまう貧血です。暴走した免疫をステロイドやアトピカなどの免疫抑制剤で抑えて、赤血球が壊されないようにします。血液を壊す場所である脾臓を外科手術で摘出することもあります。この場合、骨髄で再生はしているのであれば、壊されないようになれば、貧血は改善していきます。非再生性貧血の場合、どうして再生していないのかによって治療法が異なります。材料が足りないのか、造血に関わるホルモンが足りないのか、骨髄炎など骨髄の機能そのものが落ちているのかなど。それによって、鉄剤、甲状腺ホルモンや造血ホルモンを投与したりしますが、確定には、ホルモンの測定や、骨髄検査(麻酔が必要な検査)が必要です。もしかしたら、溶血性貧血でかつ非再生性貧血というケースかもしれません。そうすると、かなり速いスピードで貧血が進行します。お薬を増量しても免疫抑制剤が効かず、どんどん壊され、また再生もされないとなると、あっという間にフラフラしはじめます。あまり予後に期待はもてないかもしれません。 ちなみに、アトピカは効果がでるまでに2週かかるといわれています。輸血は一時的に回復させますが、治療しているわけではありません。効果がでるまでの繋ぎ、または、手術を行う前の底上げで行います。人医療のように整備された血液バンクがありませんので、輸血にも限界があると思います。まずは再生されない原因にたいする治療が必要かと思います。検査をしても貧血の原因が特定されないこともあります。
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