高グレードリンパ腫

2024/01/24 15:24

PM

東京都・50代・女性

年齢 11 才 9 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細
いつから 2週間前の病理検査結果
相談時の体重 8kg
相談種別 その他

最初はB細胞性の高グレードリンパ腫の疑いと出ましたが、犬クローナリティ解析結果によると、Tリンパ球のモノクローナルな増殖と判定されました。

個体差があると思うので、当方の犬に対してではなく、一般的な抗がん剤の流れと、生存期間中央値を教えてください。

また、最後の最後まで、抗がん剤を変えて投与していくことが多いのか、ある程度からは終末期ケアとなる事が多いのかも教えていただけると助かります。

個体差や飼い主の意向によるものだとは思うのですが、近年のデータも参考にしていきたいと思うので、情報を教えてください。

よろしくお願いします。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 遅くなってしまい申し 訳ございません。 有名なところで言うと、UW25というプロトコールがあります。抗がん剤を4種類使ってサイクルで回していく方法です。こちらの生存期間中央値は397日と記載があります。変法もあるので、短いスケジュールのものもあります。 2つ目はドキソルビシン単独のプロトコールです。2~3週間おきにドキソルビシンのみを投薬していきます。奏効率は70%前後で、治療反応期間中央値は131~206日だそうです。B細胞性のほうがドキソルビシンの予後は良好です。 3つ目はCCNUという飲み薬の抗がん剤です。3週間おきに飲んでいきます。奏効率は53%で寛解期間中央値は39.5日です。基本的にはレスキュー療法であり、ファーストチョイスでは選ばれない方法ではありますが、抗がん剤が効かない場合は選択することはあります。 4つ目の方法はLaverdiaという経口抗がん剤です。まだ新しい抗がん剤で、寛解率37%,無憎悪期間中央値29日。この抗がん剤のメリットはほかの抗がん剤で見られるような骨髄抑制は認められていなくて、消化器毒性も減薬や休薬によって改善する点です。 あとは本当に費用面や抗がん剤の副作用を懸念した場合はLアスパラギナーゼを隔週で皮下注射していくのもありかと思いますが、寛解までは持ち込めない可能性はあるかもしれません。
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