リンパ腫の診断を受け治療を迷っています

2023/12/07 00:48

神奈川県・0代・

年齢 16 才 5 ヶ月
(正確な年齢は不明)
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細
いつから 2ヵ月~2週間前
相談時の体重 2.6kg
相談種別 腫瘍・膿疱

(経緯)
2カ月ほど前から膿よう鼻水と鼻血、その周辺のただれによる皮膚炎で一度は風邪やアレルギーを疑い治療の効果なし。食欲も徐々に落ち2週間前、右頬(鼻と口の間辺り)の膨らみと右顔全体の変形に気づき腫瘍を疑い受診。歯周病もあるので抜歯をし細胞診を検査に出しました。
抜歯の手術時に右の歯茎と唇の境目に大きな穴が開いているのを見つけました。
抜歯後、麻酔の戻りが異常に悪く1.5日は立ち上がることもできないほど代謝が悪くかったです。
術後1週間の今、食欲はもう自力で取ることがほとんどないままです。
検査結果でリンパ腫とほぼ言えるメールが届いたそうで追加の検査を勧められ、その結果は10日後になります。
その間に進行するのではと、結果を待たずにすぐに抗がん剤を始める話が出ましたが、費用的なことで悩み決めれずとりあえずは追加検査だけは頼んで治療開始は保留で帰宅しました。
抗がん剤は週3.4万(1本?)のものを使うと言われました。
未だ答えが出ないため、こちらでいくつか相談させてください。

・この状況はすでに転移し今から抗がん剤を始めても手遅れということはないのでしょうか。
・部位は口腔でも鼻腔でもなく皮膚と言われましたが、自分で調べたら鼻血や膿の鼻水は鼻腔ではと思うのです。となると医師の言う皮膚もそうですがすでに拡がっているという可能性はありませんか?
・追加の検査は裏付け程度と言われましたが、その検査では抗がん剤の効果の確立と、部位はどこか、転移してるかはわかりますか?
・再発の可能性は説明されましたが、抗がん剤途中で寛解することなく死亡することはありますか?またその可能性を今追加した検査で解ることが出来ますか?

長くなりましたがよろしくお願いいたします

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 ・この状況はすでに転 移し今から抗がん剤を始めても手遅れということはないのでしょうか。 →2か所以上の臓器に腫瘍が見られた場合は転移が疑われますし、血液中にリンパ腫細胞がいる場合はステージ5となりますが、リンパ腫は比較的抗がん剤の反応が良い場合が多いため、やってみる価値はあるかと思いますが、治療方法にはいろいろありそれぞれにメリットデメリットがあります。 ①UW25→複数の抗がん剤を隔週で打っていく方法です。一番積極的な方法ですが、各抗がん剤の副作用も決してないとは言い切れないことと。費用が掛かります。費用は各病院での設定で違いはありますが、当院では1回の検査と抗がん剤もろもろで1~3万前後です。 ②シクロフォスファミドという抗がん剤のみでの治療。複数の抗がん剤を使うことはなく、この抗がん剤の副作用のメインは血尿です。比較的安い抗がん剤ではありますが、①よりも効果としては落ちます。 ③ロイナーゼという抗がん剤を隔週で打つことです。こちらの抗がん剤はアレルギーが副作用でありますが、ほとんど副作用はないものとしています。結構10回とか20回とか打っても大丈夫です。費用は②よりも少し高いかなという感じです。この抗がん剤は、①の抗がん剤を始める前に腫瘍を小さくするために使われる抗がん剤で、腫瘍サイズを小さくすることには効果を発揮しますが、がん細胞を完全に殺滅する効果としては弱いです。しかし、①や②の抗がん剤を使っての副作用は怖いし、費用もあまりかけたくないという場合は③を選択する方も多く、これで2か月とか3か月とか経過が安定する子もいます。 ④Laverdiaという新しい経口抗がん剤です。海外でのお薬で、犬のリンパ腫で割と副作用が重篤ではなく効き目も悪くない抗がん剤として出ていますが、猫での承認は出ておりません。ただし、抗がん剤感受性検査で調べている限りでは、猫ちゃんでも効果があるという結果が出ておりますが、実際に生体に入れた場合にどこまで効果があるかは定かではありません。費用は①と同じか少し安くなるかだと思います。週2回経口投与です。 ⑤あとは緩和治療です。ステロイドやコウトウスギというサプリがリンパ腫などの腫瘍に効果があるという話もあります。あとはオゾン直腸法など、直接がんに対して効くものではないお薬以外の治療を組み合わせる方法です。 ・部位は口腔でも鼻腔でもなく皮膚と言われましたが、自分で調べたら鼻血や膿の鼻水は鼻腔ではと思うのです。となると医師の言う皮膚もそうですがすでに拡がっているという可能性はありませんか? →こちらに関してはその場所を調べてリンパ腫細胞がいるようなら広がっていると考えるしかないかなと思います。 ・追加の検査は裏付け程度と言われましたが、その検査では抗がん剤の効果の確立と、部位はどこか、転移してるかはわかりますか? →何の検査を出しているのかわからないので何とも言えませんが、クロナリティー検査ではないでしょうか?もしそれならそちらはリンパ腫の遺伝子検査になりますので、リンパ腫の分類を評価する検査になります。転移がどこかなどはわかりません。 ・再発の可能性は説明されましたが、抗がん剤途中で寛解することなく死亡することはありますか?またその可能性を今追加した検査で解ることが出来ますか? →もちろん寛解途中で再発や死亡することも決してないとは言えません。クロナリティー検査ではわからないかと思います。
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