尿検査から上皮細胞が見られ、癌化する可能性と治療の選択肢を知

2023/11/09 16:59

田中

東京都・30代・女性

年齢 19 才 0 ヶ月
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細 三毛猫、尿素窒素34mg/dl、クレアチニン2.8mg/dl(23年9月時点)
いつから 9月ごろ
相談時の体重 4kg
相談種別 腫瘍・膿疱

完全室内飼いのメス猫18歳です。
動きはゆっくりですが低いところへのジャンプもでき、歩行や食事、排泄等問題なく自力でできています。

先日行った尿検査で膀胱に上皮細胞が見られました。
背景として9月に膀胱炎発症・内服薬治療、10月に膀胱炎再発・別薬で治療→膀胱炎は完治(潜血や細菌は見られていない)しています。発症の際は毎度頻尿・血尿の症状が出ていました。

10月の内服治療後の尿検査の際に医師から「膀胱炎は治っているが上皮細胞が残ってるのが見られる。これから落ち着くかもしれないし癌化するかもしれない」と言われました。

膀胱炎の治療後、お腹を触っても痛がるなどの症状は見受けられませんが、私に向かってよく鳴くようになった気がします。目が合うと呼びつけるようにうるさく鳴き、撫でると落ち着きます。
それ以外は普通の様子です。

自分で調べたところ膀胱の上皮細胞は癌化する可能性が大きいと見たのですが、癌化した場合年齢的にも治療の選択肢はないのでしょうか?
また、膀胱炎になる前の尿検査では上皮細胞は検出されていないのですが、膀胱炎の発症によって突発的に発生していてだんだん治っていくという可能性もありますか?
高齢なため癌化しても進行は緩やかと言われましたが、どのくらい本人の生活に支障が出て苦しむのでしょうか。

足立区に住んでいるのですが、もし詳しい医師の方がいる病院をご存知であれば知りたいです。

膀胱のエコー画像はないため、直近の尿検査と血液検査の結果を添付します。
よろしくお願いいたします。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院(神奈川県横浜市鶴見区梶山)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。 返信が遅れてしまい申 し訳ございません。 ・自分で調べたところ膀胱の上皮細胞は癌化する可能性が大きいと見たのですが、癌化した場合年齢的にも治療の選択肢はないのでしょうか? →年齢はあまり関係はありません。がんに対しての治療選択はいくつかあります。あとはその子の年齢や状態、飼い主さんの意向によってどれを選択するかだと思います。 ・膀胱炎になる前の尿検査では上皮細胞は検出されていないのですが、膀胱炎の発症によって突発的に発生していてだんだん治っていくという可能性もありますか? →上皮細胞=がん化するものではありません。上皮細胞に異型性(がん化している所見)があるかどうかです。例えば、膀胱炎でも上皮細胞は出てきますし、カテーテルでつよく吸引などをかけても上皮細胞が出ます。大事なのは、尿をすべて抜いて、生理食塩水で膀胱内を洗った際に取れてくる上皮細胞やエコーで腫瘤があった場合にそこにカテーテルで吸引採取した細胞に異型性所見があるかどうかが大事です。膀胱炎の治療で膀胱内がきれいになればとりあえず腫瘍の可能性は低いかと思います。 ・高齢なため癌化しても進行は緩やかと言われましたが、どのくらい本人の生活に支障が出て苦しむのでしょうか。 →それはがんがどの程度進行や浸潤しているかにもよります。初期であれば正直わからないこともあります。
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