ベストアンサー 吉川文貴 第1種放射線主任者 ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎) 得意動物: 犬 猫 得意分野:腫瘍科 特発性の前庭疾患の症状の中には、通常、痙攣発作は含まれません 。 このため、特発性前庭疾患と痙攣発作が同時に起こっていると考えるのが一般的だと思います。 しかしながら、どちらも脳に関連するものであるため関連性は否定できません。 脳の病気に関連した場合、以下の部位が関連しています。 前庭疾患:平衡感覚の異常からくる症状であり、脳の中で、平衡感覚を司っている、小脳に病変がある場合があります。 痙攣発作:大脳のどこかしらで異常な興奮が起こっている状態で、大脳のどこかに病変がある場合があります。大脳は脳の大部分(約80%)を占めています。 例えば、高齢でなりやすい病気として①脳梗塞②脳腫瘍が挙げられますが、 ①②どちらも、多発したり大きくなったりすると、脳の一部だけでなく、広い範囲に影響を与えることがあり、それが小脳と大脳の一部に影響をしていた場合は、前庭症状と痙攣発作が同時に生じることになります。 しかしながら、上記の病気ではなくて、脳に病変がない場合でも、 特発性前庭障害と、突発性の痙攣発作が引き起こされる可能性はあるため、両方が同時に起こったから、脳腫瘍や脳梗塞が確実というわけではありません。 重要なのは、経過で悪化がないか、改善してくるか、多発しないかなど、実際の症状だと思います。 症状がひどくなるようなら、もしくは早めの診断を考えられる場合は、脳のMRIが必要と考えられます。通常、身体検査で脳神経症状があるかどうかも併せて可能性がどのくらいあるか考えていきますので、担当の獣医師とよく相談した上で決められるのがいいと思います。 無料登録して獣医師の回答を見る アニぴたるをもっと便利に活用する 無料お試しプランでペットのお悩みを解決! クレジットカードの登録不要(完全無料) オンライン相談の獣医師の回答を無制限に閲覧可能 獣医師図鑑のすべての獣医師を閲覧可能 ※ hotmail・outlook・msn・liveのメールアドレスは本登録用メールが届かない可能性があります。 大変お手数ですが、許可リストに「@anipital.com」を追加頂くか他のメールアドレスをご入力下さい。