セカンドオピニオンです

2023/03/15 17:43

ハル

兵庫県・50代・女性

年齢 12 才 3 ヶ月
性別 オス
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細 ダルメシアン、ボーダーコリーミックス
いつから 2週間くらい前から
相談時の体重
相談種別 呼吸・咳・くしゃみ

セカンドオピニオンを探しております。11歳の犬オス ダルメシアンとボーダーコリーのMIXです。去勢はしていません。2週間くらい前に、咳が夜中に酷くなり、翌日、家の近くの動物病院に連れて行って、れんとレントゲンとエコーで、診てもらったら、うっ血性心不全と診断されました。 心臓が腫れていて、肺に水が溜まりかけているとのことでした。エコーでは、心臓には血は溜まっていないとのことでした。 獣医から エコーが見れないと言われ、胸の毛を剃られました。普通なんですかね。 薬は、2種類、アピナック12.5mgを1日1回2錠と、 ピモベハート5mgを1日2回1錠飲ませるように言われました。 2週間飲んで、酷い咳の発作はおきてないです。 散歩も普通に行っています。食餌は、ロイヤルカナンの消化器サポートの低脂肪とささ身、マグロ茹でて、お粥とあげています。ドッグフードをあまり食べないので、 この処置で大丈夫でしょうか?あと、突然死をするかもしれない言われました。
他に、最近体重が減ってきていました。
この子は、子犬の時から、胃腸が弱く、急性膵炎にかかり、その後も肝臓の数値も悪くなったりしました。昨年の5月くらいに、慢性膵炎と言われ、血便が出て、出血性胃腸炎と診断されました。病院に通っていました。 リパーゼの数値が、300代後半くらいで、慢性膵炎と診断されましたが、犬は、元気に散歩にもいきますし、食べますし、毛艶も良いのですが、本当に慢性膵炎でしょうか? あと、脈は、昔から不整脈でした。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

宮 直人 日本獣医救急集中治療学会 RECOVER CPR受講

  • 奥沢すばる動物病院(東京都世田谷区奥沢)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:呼吸器疾患 産科疾患 腫瘍疾患 救命救急
ハル様 ご愛犬ちゃんの急な容態の変化に対してとてもご心配さ れたことと思います。情報が少ないためセカンドオピニオンとはならず、あくまで推察できる範疇でのハル様のご不安点についてコメントさせていただきます。 鬱血性心不全:レントゲン画像からも顕著な心臓の拡大が認められます。画質が荒く確定的な事は申し上げにくいのですが、おそらくレントゲン上ではVHS法という測定方法を用いて心臓の大きさを評価しているものと思われます。超音波検査なども併せて考えますが、鬱血性心不全は無難な診断になるかと思われます。 心臓に血が溜まる:こちらに関してはレントゲン上で顕著な心拡大が認められた場合、心臓の一部が裂けて心臓と心膜の間に血液が溜まる現象(心タンポナーデと言います)を鑑別に入れて読影します。おそらく心臓を超音波検査にて確認した結果、心タンポナーデは無かったとの解釈かと思います。肺に水が溜まる肺水腫とは異なる現象です。 超音波検査での毛刈り:被毛が豊富な子に関しては残念ながら超音波検査を実施する際にその被毛が細かな空気の層を作る関係から画像の描出に障害となるため、画像が見にくければ被毛を剃毛させていただくことがあります。 この処置で大丈夫か?:超音波検査の画像並びに血液検査なども含めて総合的に判断すべきであるためお答え致しかねます。ただし、(体重の記載がないため)体重が仮に15kgとするとピモベハート(ピモベンダン)の使用量が0.33mg/kg/1日2回となるため心疾患の初期使用量としては適切かと思われます。内服開始後、お散歩などの様子からも薬は一定の効果をえているものと判断できるかと思われます。 突然死について:不整脈などの併発疾患が存在するか、他の基礎疾患が存在するかなどで変わってくるかと思われますが、実際に肺水腫を生じるレベルの左心不全であれば今後の生活においては色々な制限やリスクが生じるかと思われます。一般的な心疾患に伴う突然死のリスクとしては血栓形成、致死性不整脈の誘発、また突然死ではないが急性病態として肺水腫の発症などは今後も注視すべきかと考えられます。 慢性膵炎:犬の慢性膵炎の場合には①比較的、慢性の経過(数ヶ月以上)、②V-LIPないしは膵特異的リパーゼが持続的に高値、③症状や画像を含め急性膵炎の所見に乏しい、時に慢性膵炎と暫定的に判断します。犬の慢性膵炎では急性膵炎の症状である強い嘔吐・食欲不振・激しい腹痛などはあまり認められません。慢性膵炎では軽度の消化器症状、あるいは無症状の犬も多く存在するためハル様のご愛犬ちゃんもこのパターンなのではと考えられます。 食事管理など、飼い主様はかなりお気を使われていることと思います。慢性膵炎含め、高齢期の慢性消化器症状を持病に有する犬での低脂肪食は有用性が高いものと考えられます。心臓の件に関して付け加えますと、さらにナトリウム制限を意識した食事内容にできるとより良いかと思われます。 漫然とした文面となってしまいましたが、ハル様のお聞きになりたかった内容に沿った回答となっていますでしょうか? ハル様とご愛犬ちゃんがより良い生活を続けるための一助となれれば幸いに思います。
無料登録して獣医師の回答を見る