避妊手術の術式(摘出臓器)に関して

2022/12/03 10:21

laplaz

東京都・30代・女性

年齢 3 才 1 ヶ月
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ノルウェージャンフォレストキャット
詳細 1歳8ヶ月の時にペットショップでお迎え
いつから
相談時の体重 3.2kg
相談種別 去勢・避妊・発情

避妊手術を検討中なのですが、術式に関して相談したいです。
近医を受診した際、猫の避妊手術では、一般的には摘出するのは卵巣のみであり、子宮を摘出することはほとんどない、と言われました。
個人的には、子宮蓄膿症や内膜症、子宮原発の悪性腫瘍のリスクなどを考慮して、1回の手術で子宮も同時に摘出した方がいいのかなと思っていました。
避妊手術の際に子宮を摘出するメリット・デメリットに関して、複数のご意見をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

柳 和良 RECOVER BLS & ALS Rescuer course 心肺蘇生実技講

  • マルクペットクリニック(神奈川県川崎市宮前区菅生)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:麻酔外科・外科全般
獣医師の柳です。 当院でも基本的には、避妊手術=卵巣摘 出という形で行っております。 もちろん、子宮にトラブルを抱えていそうな場合や病気の場合はその限りには当たりません。 卵巣のみ取るか(卵巣摘出術)、子宮も併せて取るか(卵巣子宮摘出術)という質問に関しては一定数問い合わせがあります。 その際にお伝えしている内容載せさせていただきます。 卵巣のみ摘出の場合 メリット  手術時間(麻酔時間)の短縮による体への負担の軽減  術創(体にメスを入れる部分の大きさ)が小さいので、身体的な負担の軽減 デメリット  子宮が残るため、子宮の病気にかからないとは断言できないが、そうなる可能性は極めて低いと思われます。  (卵巣から出る、性ホルモンが関連した子宮の病気になる可能性は低いです。今のところ避妊手術後にそういった病気になった経験はありません。) 卵巣・子宮全摘出 メリット  子宮も摘出するので、子宮の病気にはならない。 デメリット  手術時間(麻酔時間)が1.5~2倍に長くなる。  術創(メスを入れる部分の大きさ)が約2倍の大きさになる。  年齢を重ねてから、尿漏れなどを起こす確率が卵巣摘出術よりも高くなる可能性がある。  (尿漏れに関しては、内服薬の投与で改善させることは可能です。) 当院では、このようにお答えさせていただいたうえで、どちらかご希望に沿う形で実施しておりますが、ほとんどの場合卵巣摘出のみで行っております。 もしかしたら、他の先生方は別の内容で説明されたり経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、私としてはこのような形でお話しさせていただいております。
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