ワクチンの接種時期について

2022/11/21 22:04

SORACo.

埼玉県・50代・男性

年齢 2 才 7 ヶ月
(正確な年齢は不明)
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 不明
詳細
いつから
相談時の体重 4.5kg
相談種別 ワクチン・ウイルス

猫のワクチン接種について、生後1か月と3か月にワクチン(三種混合)を接種後、
1年後に当たる来月下旬にワクチン接種を予定しています。最近、欧米では3年に
1回程度の接種を推奨しているとの事。今後のワクチンスケジュールをどうすべきか悩んでおります。猫は犬と違って簡易的な抗体検査もないと聞きます。日本の現状を踏まえ、ご意見を頂戴したくお願い致します。
 なお、猫一頭飼いで病院へ通う以外は、完全室内で過ごしています。また、併せて、フィラリアの投与について、かかりつけ医の先生は、猫は殆どフィラリア投与するケースは少ないと伺っていたため、今シーズンは特段の対応はしませんでした。室内もあまり蚊が飛んでくる環境ではないものの、全く遮断できる環境とまでは言えないので、その点も若干気にしています。併せてご意見を頂戴したく宜しくお願い致します。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

柳 和良 RECOVER BLS & ALS Rescuer course 心肺蘇生実技講

  • マルクペットクリニック(神奈川県川崎市宮前区菅生)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:麻酔外科・外科全般
獣医師の柳です。 この質問、かなり微妙なところを含んだ質問 ですね・・・。 うちでは、必要に応じて1~3年などの間隔を置いて接種しています。 まず、猫パルボウイルス感染症・猫ヘルペスウイルス感染症・猫カリシウイルス感染症のワクチンと言うことで概要を。 正確には、”最初からどんな子でも3年程度の間隔でワクチンを打てば良い!”などとは誰も言っていません。 3年という言葉のみが独り歩きした結果、(前提や個々のおかれている状況判断すべきだとされているにも関わらず、揺らぎの部分が欠落して)ミスリードされているのかな?とも思っております。 ワクチンガイドラインの概略としては、 母親からの移行抗体が消失しておらず、ワクチンの効果が出にくい時期がある。 (ワクチンの種類によっては、まったく効果がないわけではありません。) 個体差が大きく、一般的には8~12週齢前後でワクチン接種の効果が出やすくなる子が増えるためこの時期の接種は必要。 (ただし、これを超えて母乳からの移行抗体が多く残っている場合、ワクチンへの反応が鈍く、 移行抗体が弱い場合それ以前に消失している場合もある。そのため、16週令を超えてから最終接種が必要なのではなかろうか?) 52週から26週での追加接種を行った場合で、かつ低リスクの場合に限り、3年程度の追加接種は必要ないのではないか?と結論付けています。 ただし、(成猫に行う予防であっても)感染する可能性の大小により、接種間隔を判断するようにとのコメントがなされています。 感染リスクが高まるような場所・地域等へ来訪する場合は、カリシウイルス感染症・ヘルペスウイルス感染症を年に一度程度、訪問直前に接種することが推奨されております。 ただ、日本国内ではそれぞれの単独のワクチンはなかったように思いますので、必然的に混合ワクチンを使用することになります。 また、外注検査にはなりますが、抗体検査は可能ですのでそのあたりを併用して、足りない場合に接種というのは可能かもしれません。 詳細に関しては、WASAVA 犬と猫のワクチネーションガイドラインがインターネット上で一般公開されております。 どなたでもご確認いただけますよ。かなり、専門的な情報になっていますが・・・。
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