お腹のしこり

2022/05/19 02:47

かさの

香川県・40代・男性

年齢 2 才 5 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 シンガプーラ
詳細
いつから 3日前
相談時の体重
相談種別 腫瘍・膿疱

右の横腹に2センチ程度のしこりがあることに気づき、病院に行って、針を刺して細胞の検査をしました。猫自体は元気です。
脂肪腫でもなく炎症反応もないことから、悪性の可能性が高いとのことです。
今後、外部機関で詳しい細胞診をした後に、手術になるようです。
頭の中が真っ白で呆然としています。
このような状況でどのような病気の可能性が高いですか?
また、予後はどうなりますか?
若いから進行が早く、腫瘍が急激に大きくなるようなら、検査結果を待たずに手術とも言われました。
ちなみワクチンは打っています。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

中林竜太 日本動物病院協会(JAHA) 総合臨床医

  • 横浜りゅう動物病院(神奈川県横浜市磯子区岡村)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:皮膚疾患
はじめまして。獣医師の中林と申します。 猫ちゃんはまだ 若く、突然のことにさぞ不安かと思います。 体表に発生するしこりには腫瘍性(良性・悪性)や非腫瘍性(腫瘍ではない炎症・過形成など)など様々です。 しこりの大きさ・硬さ・皮下との固着の有無といった外観所見と併せて、原因の分類のための最初の検査として細い針による細胞診を行います。 細胞診検査で得られる情報は、 ・細胞成分があるか・・・炎症細胞もしくは固形細胞成分どちらが主体か ・病原体(細菌など)はあるか ・角化物中心なのか などで、もし炎症以外の細胞主体なのであれば腫瘍性の可能性があります。 ただ、脂肪腫以外にも良性腫瘍は存在し、細胞診のみで悪性と断定できるものは実は少なく、実際にはそのしこりの組織を検査に出して確定診断が得られるケースが多いです。 若い子で体表に発生し得る悪性腫瘍の中に「注射反応性肉腫」というものがあります。 これはワクチンなどの注射に反応してその部位に軟部組織肉腫というタイプの腫瘍が形成されるもので、通常は注射後4週間〜10年というかなりばらつきのあるタイミングで発生します。しかし、通常は注射や混合ワクチンなどを打つ際は背中、大腿部あるいは尻尾のいずれかであるため、横腹に発生しているのであれば、また別のものの可能性もあります。 いずれにしても、実際の診断結果により予後は大きく異なります。 大きさの変化を見ながら、外部機関での細胞診の結果を待つのが良いと思います。 ご参考になれば幸いです。 どうぞお大事にしてください。
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