アロマの精油蓄積で肝障害を起こした場合

2023/10/29 10:20

こたつ

大阪府・50代・選択しない

年齢 12 才 8 ヶ月
(正確な年齢は不明)
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 日本猫
詳細
いつから 2ヶ月前
相談時の体重 2.4kg
相談種別 腫瘍・膿疱

どういった治療ができるか、教えてください。。

猫にアロマが悪いと知らずに過去使っていたアロマディフューザーの精油が肝臓に蓄積をしてしまったようで、エコーで6cmぐらいの黒い影に液体が滞留しているのがみられます。胆嚢ではないかという話になっています。お腹のしこりに触れたのをきっかけに病院に行き、そのあと黄疸がではじめたので、CTスキャンを撮るには体重が軽すぎるとのことで、お薬で様子をみています。
お腹に針をさして中の物体が何か見られれば対処方法がわかるが、そうすると内容物が体内に漏れ出して、最悪亡くなるかもしれない。と言われてしまい、どうしたらよいかわかりません。
CTスキャンをとりたいですが、体重が3kgはないと麻酔に耐えられるかどうか。。ということで、いまできることは無いかと不安でいっぱいです。
いまは貧血もあるということで、貧血を治すことを優先にステロイドを処方になりましたが、肝臓には悪い影響がでていて、それは今は仕方ないということでした。

アロマの精油を肝臓にためてしまった猫に対しては、通常どのような治療を行うのかの知見を教えていただきたいです。自分の過失を心から反省し後悔でいっぱいです。どうか、お願いします。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんにちは。 愛知県岡崎市ぶんペットクリニックの吉川と申し ます。 アロマ中毒で、肝臓に障害が出ることがあるのは事実ですが、 黄疸が伴うほどの、肝障害につながるか、しこりが形成されるかといえば、関連性は低いのではないかとも思いました。 黄疸が明らかなのであれば、肝臓障害があることには変わりないですが、 仮に中毒で引き起こされた肝障害であれば、 肝臓の保護 の治療が優先されます。主に内服薬による保護です。肝臓の機能が低下している場合は、回復するというのは難しく、できるだけ維持するというのがメインの治療となります。 胆汁鬱滞で黄疸が出ることもあるので、胆汁鬱滞による肝障害であれば、胆嚢の流れを評価して、石があれば摘出が必要となり、炎症で閉塞しているのであれば、炎症を抑える治療をします。 その他、肝臓にできているように見えて、実は膵臓や、腎臓といった別の場所のできものが、肝臓に影響を与えていることもあります。 肝臓に謎のできもの・・・で思い至るのでは、胆管癌のような悪性腫瘍ですが、 データを見ているわけでもないので、確証はありません。(ただし、胆管癌は、非常に悪性度の高い腫瘍です) 無麻酔CTという選択肢もあります。 やや画質は悪くなり、診断率は落ちますが、病院によっては、実施しているところもあるはずです。麻酔の負担はないです。 また、一度アロマと切り離して、別の病気である可能性も検討したほうがいいかと思います。 その考え自体、全く見当違いであれば申し訳ないですが・・・ ただ、前提として、猫ちゃんの黄疸は、治療がむずかしい場合も多くあります。 例えば、セカンドオピニオンや、無麻酔CTのある病院にかかっていろいろ検査しても、治療方法が見つからない可能性もあります。 それでも、現状治療に改善がなく、明らかな手立てがないのであれば、別の医師の診断を聞くのは方法の1つだと思います。 ご参考になりましたら、幸いです。
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