猫の貧血

2023/09/05 17:39

東京都・0代・

年齢 8 才 6 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 日本猫
詳細 FeLV陽性
いつから 3日前から
相談時の体重 6kg
相談種別 その他

FeLV陽性の7歳の猫が骨髄異形成症候群の可能性と診断されました。
骨髄検査はしていません。
現在はプレドニンとプレドニゾロンを朝夕1錠づつ飲んでいます。
体温38.8℃
ヘマトクリット値27.3%
血小板数69K/μL
血小板クリット値0.13%
網赤血球数6.6k/μL
赤血球数3.64M/μL
ヘモグロビン濃度7.9g/dL
総ビリルビン0.4mg/dL
血液が作れていない状況と言われました。

①2年前に免疫介在性溶血性貧血になりました。今回は総ビリルビンが0.4mg/dL、網赤血球数が6.6K/μLと溶血性貧血になると高くなるはずの数値が低く、超音波検査で脾臓の腫れがないため、今回は溶血性貧血ではないと言われましたが、2年前の溶血性貧血になった時の血液検査の結果を見ると総ビリルビンが0.4mg/dL、網赤血球数が6.3K/μLと今回とほぼ同じでした。今回も溶血性貧血の可能性はないのでしょうか。

②造血剤の注射を使えないかと聞いたところ、骨髄異形成症候群で網赤血球数が少なく血液が作れていない状況のため造血剤をしても効果がないと言われました。どうなのでしょうか。

③効果がないかもしれないが、造血剤の注射をする事はできるのでしょうか。

④血液が作れていない状況というのは血液検査結果のどこを見ると分かるのでしょうか。

⑤3日前より食欲、元気が落ちています。ステロイド以外に何か治療方はあるのでしょうか。

⑥骨髄異形成症候群の場合、貧血改善の液状のサプリなどは効果はないのでしょうか。

⑦貧血の改善が見られない場合、プレドニンとプレドニゾロンの量を増やす事はできるのでしょうか。

⑧2年前に溶血性貧血になった際に1回輸血をしています。今回も輸血が必要になった場合2年前と同じ猫から供血し輸血をする事はできるのでしょうか。

⑨血液を作れていない状況の場合、輸血をしても意味はないのでしょうか。

⑩輸血はヘマトクリット値がどのくらいになった場合、必要になるのでしょうか。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

柳 和良 RECOVER BLS & ALS Rescuer course 心肺蘇生実技講

  • マルクペットクリニック(神奈川県川崎市宮前区菅生)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:麻酔外科・外科全般
獣医師の柳です。 あくまでいただいた限られた情報の中での判 断で、他の項目との兼ね合いが分からないので正確ではないかもしれません。 情報が限られるので、不正確な返答になる可能性があります点ご承知おきください。 ちょっとした検査結果や条件で判断は変わってきますので、返答がズレていないことを願っています。 以下、引用の上でお答えさせていただきます。 ①今回も溶血性貧血の可能性はないのでしょうか。 今回だけ血小板数の減少がみられているようであれば、免疫介在性溶結性貧血と免疫介在性血小板減少症との併発(エバンス症候群)は可能性があるかもしれません。 ただし、骨髄異形成症候群なのか、エバンス症候群なのか、骨髄癆の状況なのかは骨髄検査の結果を踏まえての判断で血液だけでは判断できません。 また、免疫介在性溶血性貧血ではビリルビン値上昇・血尿は必発の所見ではありませんのでなくてもありえます。 ②造血剤の注射を使えないかと聞いたところ、骨髄異形成症候群で網赤血球数が少なく血液が作れていない状況のため造血剤をしても効果がないと言われました。どうなのでしょうか。 ③効果がないかもしれないが、造血剤の注射をする事はできるのでしょうか。 骨髄異形成症候群でも、免疫介在性溶血性貧血でも結果として効果は出にくい(もしくは一時的だけ)と思われます。 骨髄異形成症候群の場合は作ることができませんし、免疫介在性溶血性貧血の場合は破壊を止めない限り、作れど作れど壊されていきます。 ④血液が作れていない状況というのは血液検査結果のどこを見ると分かるのでしょうか。 作れていない状況の推察として、網状赤血球が増える状況をっもって血液を作っていると判断します。 ただし、作るスピードが間に合わないような弱った骨髄の状況だと、作れていないように見える数値が出てきてしまいます。 ⑤3日前より食欲、元気が落ちています。ステロイド以外に何か治療方はあるのでしょうか。 元気食欲がない原因が貧血にあるのか、二次的な影響なのか判断は必要な気がいたします。 ⑥骨髄異形成症候群の場合、貧血改善の液状のサプリなどは効果はないのでしょうか。 上記、③の回答同様、効果はないもしくは限定的ではないでしょうか。 ⑦貧血の改善が見られない場合、プレドニンとプレドニゾロンの量を増やす事はできるのでしょうか。 状況によって、免疫介在性のものであれば6kgの猫さんで1日に4錠までは増やすことはあるかもしれません。 ⑧今回も輸血が必要になった場合2年前と同じ猫から供血し輸血をする事はできるのでしょうか。 期間が立っているので、交差試験(輸血ができるかどうかの試験)で問題なければ行える可能性はあります。 ⑨血液を作れていない状況の場合、輸血をしても意味はないのでしょうか。 ⑩輸血はヘマトクリット値がどのくらいになった場合、必要になるのでしょうか。 輸血の目的はあくまで治療ではなく時間稼ぎです。 入れた血液もいずれなくなりますので、寿命を迎えればまた貧血になります。 治療効果がでてくるまでの間、持ちこたえてもらうための時間を稼ぐという印象ととらえてください。 貧血が原因で状態が悪いという場合検討します。患者さんの状況によってヘマトクリット値が20%以下で検討に入ることが多いかもしれません。
無料登録して獣医師の回答を見る