前足の脇の下にしこり

2023/08/23 10:51

茨城県・0代・

年齢 7 才 8 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ミックス(雑種)
詳細
いつから 1ヶ月前に気がつきました
相談時の体重 7.5kg
相談種別 腫瘍・膿疱

右前足の脇の下あたりにしこりがあり、昨日受診しました
大きさは4.5×6.5ミリで根をはっているものでは無いので1ヶ月後にまた受診して大きさを見るとの事でした
猫は食欲もあり、前足を痛がったり気にしたりする事もありません

質問なのですが、針刺しで細胞をとり良性か悪性かを調べる検査は必ずするものではないのでしょうか
先生は調べるためには切除するしかないと仰っていたのですが、ネットで色々検索してしまい不安です
もし悪性だったら手遅れになることはないのでしょうか

獣医師からの回答

小山 健

  • にまいる動物病院(兵庫県丹波篠山市呉服町)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腎臓病、ホモトキシコロジー、漢方
確定診断には切除する必要があります。 その前段階で針で吸引 するFNAが勧められています。病変の場所や猫さんの性格によっては切除した方がいい場合があります。 FNAは安価で猫さんへの負担が少ないというメリットがありますが、確定診断や良性悪性の判断がしづらい場合が多々あります。 参考までに。
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ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんにちは。 愛知県岡崎市ぶんペットクリニックの吉川と申し ます。 できものに対して、細い針を刺して細胞をとり、顕微鏡で確認をする検査(いわゆる、FNA検査:針吸引生検による細胞診) は、一般的に用いられる検査です。 麻酔をかけずに、比較的負担も少なくできる手軽な検査であることから、できものに対する最初の検査としてよく実施します。 ただ、必ず実施するかというと、必ずしもそうではないです。 実施しない例としては、 ①できものでない場合 できもののように見えて、炎症で腫れていたり、虫刺されだったり、できものに類似しているけれど、違う病変の場合があります ②明らかに良性の可能性が高い場合 これは判断基準が、経験的な部分にもよりますが、よく見かけるできもので、良性の可能性が高いと判断された場合は、あえて痛い検査をせずに、経過で判断することがあります ③部位、もしくは性格的な問題で、簡単にできない場合 例えば鼻先など、そもそも刺すのが危険な場合や、性格的に指すことが極度のストレスになってしまう場合などは検査を極力控え、治療と共に1回で終わらせる場合もあります できもの見た目や、触り心地はすごく重要で、かかりつけの先生の経験から、見た目から様子見でも十分だということだったのかもしれません。 切除でないと分からないと言ったのは、ある側面では、間違いではないかと思います。 細胞診のデメリットとして、細胞自体の悪性度は分かりますが、構造的な部分(組織的な悪制度)は判断できないことがほとんどです。 また、採れたものはできものの一部を反映していますが、全てを反映しているとは限らないということもあります。 もし、悪性度の高いものの場合、表面にとどまらず、固着したり、急激に大きくなったり等の変化を示すことが多いため、経験的に明らかに悪性が怪しいできものということでないなら、まずは様子をみるという判断も一つの方法です。 一方で、肥満細胞種のような、見た目で判断が難しい腫瘍で、細胞診で簡単に診断がつくものもあるので、 やはり細胞診は重要な検査です。 早期に検査をすることで、悪性のものだった場合に、早期に対処していけるという側面もあります。 今回、経過観察になったことが心配で、やはり検査を考えたいということであれば、かかりつけの先生にその旨を伝え、実施してもらうのも一つの手だと思いますし、それが難しいのであれば、セカンドオピニオンも一つの方法だとは思います。 ご参考になれば幸いです。
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