肝臓腫瘍

2023/08/21 19:53

宮城県・0代・

年齢 13 才 7 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 アメリカンコッカースパニエル
詳細
いつから 6月末
相談時の体重 11kg
相談種別 腫瘍・膿疱

6月末にエコー検査で肝臓に腫瘍が見つかりました。7月末に再度エコー検査をし、1cm大きくなってました。いまは3cmほどです。

先生は悪性の可能性があるが、12歳だし、心臓のお薬も飲んでるため、麻酔して体力を奪いたくないと手術をお勧めしません。
難しい手術になるとも言われました。
サプリメントを摂取したりして穏やかに過ごしましょうと。
毎月エコー検査を勧められました。

今のところ脾臓や心臓に転移は見られないので肉腫ではないだろうと言われました。

心臓は6歳の頃に心雑音が見つかり、それからお薬を飲んでます。
お薬はアピナック12.5mgです。
咳はありません。

今は食欲もありとても元気です。
先生の言う通り、手術して体力を奪いたくない気持ちもありますが、ホントにこのまま無治療で良いのかモヤモヤしてます。

もし無治療の場合は、この先愛犬を苦しませることになるのでしょうか?
それともセカンドオピニオンを受診すべきでしょうか?

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんばんは。 愛知県岡崎市ぶんペットクリニックの吉川と申し ます。 肝臓腫瘍のうち、1つだけの発生で、かつ大きくなってくるものは、肝細胞癌という腫瘍が最も多いです。 この場合、悪性腫瘍なので、徐々に大きくなってきますが、転移を起こしてくる可能性は10%程度で、主に、腫瘍が大きくなって腹部臓器を圧迫してくることが問題となります。 腹部臓器、例えば胃や腸を圧迫することで、食欲不振や、下痢、吐き気につながったり、腫瘍からの出血や炎症で調子を崩したりする可能性が考えられます。 これらは、対症療法である程度抑えていくことは可能です。 ただ、1年くらい経過してくると、もちろん個体差がありますが、維持が難しくなってくることが多いです。 劇的な痛みなどは通常なく、すごく苦しい状態になることは少ないですが、徐々に悪化していくかたちです。 3〜4㎝を超えてくると悪性の可能性が出てくるのと、どんどん大きくなってくるのであれば、仮に良性だとしても、上記の症状のリスクが上がってくるので外科手術が選択肢に含まれてきます。 肝臓腫瘍は、手術によって完治が見込まれる腫瘍ですので、治療が可能であれば、手術が支持されることも多くあります。 ただ、腫瘍が発生した部位によって難易度が大きく変わってきます。辺縁にできたものであればそんなに難しくなく切除可能ですが、付け根にできたものであればそもそも切除不可能なものまであります。 エコー検査でもある程度場所がわかりますが、CT検査をすると、よりはっきりすると思います。さらに、肝細胞癌なのか、それ以外の腫瘍なのかも、もう少し情報が得られると思います。 心臓の雑音は、重度でなければ、麻酔の大きな障害にならないことが多いです。 このまま、腫瘍の成長がとまり、何事もなければもちろん、一番いいと思いますが、 大きくなって、あとで後悔するよりは、 話だけでも、CTのある病院にセカンドオピニオンに行かれるといいかもしれません。 ご参考になれば幸いです。
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