血管肉腫、抗がん剤治療をするべきか

2023/08/08 06:19

大阪府・0代・

年齢 14 才 5 ヶ月
性別 オス
品種
種別 ミニチュアダックスフンド
詳細
いつから
相談時の体重 5.6kg
相談種別 腫瘍・膿疱

ミニチュアダックス、13歳。体重5.6キロ。
7/30に脾臓摘出手術を受け、その際の病理検査の結果で、血管肉腫と診断。
おそらく肝臓にも転移しているだろうとの事でした。
このままだと余命1か月、抗がん剤治療をすると、余命5か月と言われました。
抗がん剤治療を受けさせるべきかどうか悩み、ネットでいろいろ検索しているうちに、先生のサイトに行きつきました。
できることは全てしてあげたいと思っています。
免疫力が大事というのも、理解しました。
今後の治療に関して、助言をいただければと思います。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんにちは。 愛知県岡崎市ぶんペットクリニックの吉川と申し ます。 抗がん剤治療は、リスクのある治療ですが、転移した血管肉腫に対する効果の見込める唯一の大きな治療でもあります。 一番心配なのは、副作用のことだと思います。 (おそらく)ドキソルビシンという抗がん剤を中心に使用していくと思います。 ドキソルビシンの 副作用に関しては、代表的なものとして、 ①消化器症状 ②骨髄抑制 ③アレルギー ④血管漏出が起こった場合の、皮膚の障害 ⑤心臓への負荷 があげられます。 ③、④、⑤は、十分に注意してやっていけば問題になることは少ないです。 ①②に関しては、特に初回投与は、副作用の出方に個体差があるため、その子その子によって、副作用の強さも踏まえて、投与量を決定していきます。 治療の目的が、“根治治療”ではなく、”緩和治療”になりますので、副作用はできるだけ抑えながら実施していきます。 副作用が強く出てしまった場合は、投与量を減らしたり、症状に対するお薬で症状が出ないように打ち消していく形で、元気に通えるように配慮していきます。 この辺りは、抗がん剤を実施する先生次第のところもあるため、十分に説明を受けて納得して治療を始められるのが重要かと思います。 それから、余命1ヶ月、5ヶ月という数値は、あくまで中央値であり、その子その子によっても差があることも重要です。 治療の効果が出る子もいれば、出ない子もいるため、そのままの数値通りではないということです。 それ以外に、通院の頻度、治療費、緊急時の対応、副作用が出るタイミング、投与後の尿、便の処理の仕方など、この辺りも十分に説明を受ける必要があると思います。 抗がん剤治療以外のところで、 ・食事の内容 ・サプリ についてですが、 食事に関しては、糖質が主に腫瘍の栄養になるため、タンパク質を増やしてもらうのがいいと言われています。 総合栄養食を中心に、タンパク質(ササミや白身魚)などをトッピングしてもらうのがおすすめです。 サプリに関しては、抗腫瘍効果のあるサプリメントは、多くは免疫を活性化させるようなものが多いです。 実際の効果が出るかは、試してみてですが、 きのこ類のサプリメントで、キングアガリクスのサプリは、実際に効果が出たという報告はあります。 ご参考になれば幸いです。
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