結石 尿管手術の経過

2023/07/08 16:38

ji

東京都・50代・男性

年齢 5 才 8 ヶ月
性別 メス(去勢・避妊済み)
品種
種別 ブリティッシュショートヘア
詳細
いつから
相談時の体重 3.0kg
相談種別 その他

6月12日に、腎臓に結石、尿管に詰まりがあり開腹手術をしました。新吻合手術になり、詰まった尿管を
切除し、膀胱とつなぐ手術でした。
6/24の検診では、腎臓の結石は流れてなくなり、尿管も太くなっているからまた石ができても流れやすいと言われていましたが、
7/8の検診で、
膀胱と尿管をつないだ糸のあたりに、結石が溜まっていて、腎臓からの接続口が狭まっているとのことでした。今はまだ流れているが、塞がる可能があり、SUBシステム手術を勧められています。しかし、簡単に手術をまた勧める医師に不信感を抱いています。当初、SUBシステムは体への負担があるとのことで、新吻合手術にしました。術後やっと体調が戻ってきたのに、負担が大きい気がします。膀胱接続部にカテーテルで石を排除するなど、SUBシステム以外の対応ができないでしょうか?
また、腎臓が片方機能しなくなった場合、長生きはできないのでしようか?
現在、7/8クレアチン2.4 術前2.2
2週間前は1.9でした。

よろしくアドバイスお願いします。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんばんは。 再閉塞が起こってしまったのですね・・・。 尿管吻合部の狭窄に関して、subシステム以外の方法で思いつくのは、尿管ステントです。 理論的には、狭窄した部分に、ステントを入れて拡張させることで狭窄を改善することができる可能性はありますが、私自身、見たことがないので、実施している病院さんを探して聞いてみるしかないですが、 ステントを入れて、一時的に広がったとしても、その後肉芽が造成して、再度狭窄してくるリスクはあるかもしれません。 すでに手術した吻合部に対して、実施できるのかも分からないので、曖昧で申し訳ありません。 カテーテルを入れて、という方法は聞いたことがないです。石を破壊する手段がないので、どうしても①摘出か、②尿の流れに沿って押し流す方法になってしまうと思います。 石を取り除くということであれば、尿管切開で、直接取り除くことができるかどうかですが、吻合した部分の状況にもよると思いますので、手術をされた動物病院さんに聞いていただく必要があると思います。 手術につぐ、手術ということで、現在の吻合部の石が流れるかどうか様子をみるのも一つの方法だとは思います。 血液検査の数値の悪化は確かにありましたが、2週間〜1ヶ月くらい点滴や、尿管拡張の薬を使いながら、自然に石が流れてくれれば、ひとまずの緊急の手術の必要性はなくなるのではないかと思います。 石が大きいと、流れる可能性がほとんどなかったり、完全閉塞の場合、腎臓への負担も強くなるので、そこを考慮してにはなると思いますが。 それを含めて、考慮した結果、SUBシステムが最善だっという判断なのでしょうか? 一度相談してみるといいかもしれません。 SUBシステムに関しては、以前勤めていた病院でもたくさんの子が実施していましが、尿管の温存が不可能な子では、唯一の選択肢でした。 ネックになってくるのは、 ・腎臓への負荷があること ・感染症があった場合、インプラントの中が感染し、感染が慢性化、難治化すること ・場合によっては、SUBシステムも詰まってしまうことがあること ・劣化したり、閉塞したりすると、1〜数年に1回くらい交換が必要になることがあること ・手術費用が高額であること この辺りかと思います。中には、インプラントの交換をしなくてもずっと元気に過ごす子もいるので、絶対交換が必要になるわけではないですが、中には何度も交換しなければならない子もいるので、この辺りは結果を見てみないとわからないです。 それでも、尿管閉塞が持続すると、腎臓の障害が固定化し、機能が回復しなくなってしまうので、腎臓が生きているうちに手術をして、腎臓の負担を減らしてあげるということは、腎臓の寿命の観点で考えると非常に重要であり、SUBシステムを実施する大きな理由です。 腎臓が片方だけになった場合は、長生きしないと決まったわけではないですが、やはり、腎臓の寿命は早まる可能性が高いです。 大体、腎臓の機能が、元々の30%を切ってきた段階で、腎臓の数値が高くなり、 20%を切ってくると、腎数値の上昇により体調が悪くなってきます。両方の腎臓で、100%ですから、片腎になった時点で残りは50%であり、その場合、仮に片方の腎臓の機能がさらに半分になると、25%しか残っていないということになります。単純計算だけでは完全ではないですが、やはり、腎臓の寿命が、本人の寿命に大きく関わる可能性が高くなってきます。また、もう片方の腎臓が石で詰まってしまった時には、それこそ尿が全く出なくなるので、緊急となりますし、大きな決断が必要になります。 片腎だとしても、できるかぎり、尿管結石の再発を防ぐために、水をたくさん飲んだり、腎臓病のご飯を食べることで尿毒症をコントロールしたりなどできることはあります。 手術をすることが全てではないので、結果として手術をしないという選択肢も決して否定されるものではないと思います。 ご参考になれば幸いです。
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