CRPの数値が高いのですが、、

2023/06/23 12:29

大阪府・0代・

年齢 7 才 2 ヶ月
性別 オス(去勢・避妊済み)
品種
種別 トイプードル
詳細
いつから 1週間前位から
相談時の体重 3.8kg
相談種別 その他

健康診断的な感じで診察を受けた血液検査でCRPの数値だけが高く出ました。(1.45正常値0.7まで)でした。
本犬は元気食欲もあります。
その際併せて内蔵のエコー検査も受けたました。
腸の動きやすいが少し弱いと言う事で胃腸薬(プロナシド,ビオイムバスター)を処方されて1週間飲みました。

1週間後再検査で同じく血液検査と腸のエコー検査、便の検査もして貰いました。
腸のエコーは胃腸薬を飲んでいたので動きは良くなっていると言う感じかなぁと言う事でした。
便はやや消化不良な感じがあると言う事でしたが、形はしっかあり見た目は健康的な物でした。 
あと血液検査はやはりCRPだけが高く数値2と前回より高くなっていました。
しかし相変わらず元気食欲は今までと変わらずありますというか元気一杯です。

先生は炎症反応の数値が高いのは何処かで炎症がおこっているので抗生剤と前回と一緒の胃腸薬を2週間飲んで再検査しましようと言う事でしたが、元気、食欲
がとてもあり元気一杯な犬に、このまま指示どうり抗生剤を飲ませて良いものかどうか疑問に思いご相談させて頂きました。
どうぞ宜しくお願い致します。

獣医師からの回答

ベスト
アンサー

吉川文貴 第1種放射線主任者

  • ぶんペットクリニック(愛知県岡崎市上和田町森崎)
  • 得意動物: 犬 猫  得意分野:腫瘍科
こんにちは。 愛知県岡崎市ぶんペットクリニックの吉川と申し ます。 試験的な抗生剤の投与によるデメリットは以下の通りかと思います。 ①抗生剤の副作用で、調子を崩す場合がある ②抗生剤を長期投与すると、その抗生剤に対する耐性菌が出てきて、抗生剤が効かなくなってしまう。次に他の感染症にかかった場合、抗生剤の選択肢が減ってしまう場合がある。 ③一般的に、感染症は、感染の部位と、原因菌を特定して、必要な抗生剤を適切に使用するのが良いと言われているので、試験的な投与はあまりいいこととは言われていない。 逆にメリットを考えると、 初期の感染症で、CRPが高かった場合、それが厄介な感染症だった場合、症状が出る前に早期に治療することで、悪化せずにすむ可能性がある、 という点です。普通の感染症では、CRPが上がらないことが多く、重度の膀胱炎や、腎盂腎炎、骨の感染症などではCRPが上がったりすることがあります。 CRPは、急性の炎症で上がってくる免疫タンパクであり、多くは、上がってくると体調が悪くなります。 検査機器の正常値によっても多少違いますが、 一般的に5未満が軽度の炎症 5~10が中等度の炎症 10以上が重度の炎症です。 5未満の軽度の炎症であれば、症状が何もないこともよくあります。 CRPが上昇する原因は、大きく①感染症と、②免疫疾患です。 抗生剤の効果が出れば、①の感染症だった可能性が高くなります。そのような点で、抗生剤の試験的投与は意味があるかもしれません。 ②の免疫疾患の場合は、抗生剤の効果が出ないため、CRPがどのように変化していくか、実際何か症状が出てくるかが大切だと思います。 免疫疾患というほど大きなことではなく、ちょっとしたアレルギーだったり、無兆候性の免疫反応でもCRPが上がることがあり、1〜2の数値の変化は誤差である可能性もあることから、神経質になりすぎも逆に注意かもしれませんね。 なので、まとめると、 抗生剤を試験的に投与する治療は、間違った治療ではないと思いますが、考え方次第で、獣医師によっても意見が分かれるのではないでしょうか? 少しでも参考になれば幸いです。
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