慢性腎臓病になったことで気をつけた方がいいこと

2021/05/30 19:51

ベスト
アンサー

片山政都 ロイヤルカナン認定栄養アドバイザー、救命救急資格

  • ブルーム動物病院
  • 得意動物: 犬 猫   得意分野:猫伝染性腹膜炎(FIP)、呼吸器科、栄養アドバイス
はじめまして。よろしくお願いします。返答が遅くなってしまい申 し訳ございません。 まず腎臓病の治療は血液検査と尿検査と現在のわんちゃんの食欲がどの程度かによって変わってきます。療法食を勧められたとのことですが、腎臓病で療法食が適応になるのは、血液検査でリンが高い場合はがっつりな腎臓療法食が適応になります。理由は、普通の食事にはリンが含まれているからです。つまり、リン制限食ということです。あるいは、血液検査でリンが高くないのに腎臓療法食を使う場合は、尿蛋白がでているもしくは血液検査で尿素窒素が高く、かつ療法食を食べてくれる場合は腎臓早期サポートのようなものを上げるのが良いかと思います。リンも高くないのにがっつり腎臓療法食を上げると、体作りに必要なたんぱく質をかなり制限してしまいかえってよくないこともあります。またかかりつけさんが言うように水分摂取はどのステージでも大事になります。腎臓が悪い子は基本多飲多尿があります。しかし、たくさん飲んでいても、尿で出てしまっているので体が脱水気味になるのです。なので、たくさん水を飲んでいても食事から水分を取ることは大事になってきます。飼い主さんが言うようにドライフードをふやかしてあげることは良いことだと思います。その場合はウェットフードにあえてしなくてもよいかと思います。あとは、血液検査の数値によっては、コバルジンやクレメジンといった炭の製材やリンが高ければレンジアレン、クレアチニンが高ければエネアラ、尿蛋白が出ているもしくは高血圧がある場合がセミントラや降圧剤、とにかく腎臓に良いサプリといえばアゾディルといった感じで治療をしていきます。皮下点滴は、脱水があるかつ食事をとらない場合のみ頻度をよく考えて行っていきます。数値が高いからすぐ皮下点滴はNGです。