- 港南グラン動物病院
- 得意動物: 犬 猫 得意分野:循環器・腫瘍
初めまして。横浜市港南区にあります港南グラン動物病院の獣医師
野尻と申します。よろしくお願いいたします。
できもの(=腫瘤)の大きさによっては、細胞診検査といって針を病変部に刺して顕微鏡で観察することで原因を特定することができる場合もあります。
この検査により、感染によるものか腫瘍性病変であるのか診断できる場合があります。
また、細菌感染が関与しているようであれば抗生物質の経口投与により改善する可能性も考えられます。
腫瘤の原因を探るのであれば、上記の方法を試してみるのも一つかもしれません。
しかしながら、皮膚の炎症や感染であればモメタオティックや内科治療での改善が期待できるかと思いますが、
「内科治療にて腫瘤病変が消失していない」
「経過が長く、腫瘤が増大傾向である」
ことを考えるとかかりつけの先生のお話にあるように、乳腺腫瘍またはその他の腫瘍性病変の可能性も十分に考えられます。
乳腺腫瘍であった場合、細胞診検査での良性・悪性の評価が難しく、基本的には外科手術により切除した組織を病理検査にて診断・評価することが一般的です。
ワンちゃんの乳腺腫瘍は良性・悪性が半々ともいわれておりますので、そういった情報もふまえ手術を実施するか経過を見ていくか検討していただくといいかと思います。
2022/07/10 17:51