犬の乳頭の腫れ 

2022/07/10 16:58

竹下恭平 獣医腫瘍科認定医Ⅱ種

  • 多摩中央どうぶつ病院
  • 得意動物: 犬 猫   得意分野:腫瘍/画像診断/救急医療/臨床病理
はじめまして、多摩中央どうぶつ病院の竹下と申します。 経緯 や写真から推察すると乳腺腫瘍の他に肥満細胞腫、組織球系腫瘍などの腫瘍性疾患の可能性が否定できません。 7〜8mm程度の大きさであれば針吸引生検(FNAあるいはFNB)と呼ばれる検査で細胞診を実施し、病気の診断補助になる可能性があります。このFNAという検査は、通常、腹部のしこりであれば鎮静や麻酔をかけることなく実施できると思いますのでご検討ください。 しかしながらFNAでは確定診断に至らないことが多いため、確定診断のためにはかかりつけの先生がおっしゃるように、部分あるいは全体を切除した病理検査を実施する必要があります。臨床経過やFNA結果で腫瘍性疾患の疑いが強まる場合にはそちらの検査もご検討ください。